ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

史跡解説ボランティア
「大宰府史跡解説員」

大宰府史跡解説員は公益財団法人古都大宰府保存協会の委嘱を受けたボランティアで、昭和58年4月から昭和60年3月に開催された九州歴史資料館10周年記念「大宰府アカデミー」の受講生から昭和60年3月18日に誕生しました。太宰府市を訪れる方々や在住の方々に対して「大宰府のすばらしさを多くの方々に伝えたい」という熱い思いを持って日々活動しています。財団が主催する「史跡めぐり」講座での解説や、個人やグループ・学校から依頼がある解説、また大宰府展示館・水城館・太宰府館の来館者に対して展示の解説を行っています。現在76名の解説員で活動を行っています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

史跡解説員日記

2020年 04月28日
客館跡史跡広場オープン

客館跡史跡広場がオープンしました。
芝生部分は養生中でまだ入れませんが、広場の部分を子供連れのお母さんたちが散策し、展望台では父親と息子が広場を見渡しながら、VR画像で復元建物と古代風景を覗いています。
客館跡は、外国使節団が滞在した施設です。古代の役所「大宰府」は日本の外交も担っていました。使節団は日本へ到着すると、いったん博多湾沿いにあった鴻臚館に入り「大宰府」を目指し南下します。水城西門を通り、条坊の南側から朱雀大路に入り、人や物が頻繁に行き交う大宰府の街並みを目にしたことでしょう。幅36mの朱雀大路を北に1Kmほど進むと「客館」に到着です。
客館の役割は外交や交易の場、迎賓館としてのおもてなし等いろいろ想像されます。発掘によると30m級の大型建物跡2棟が発見され、御厨跡から奈良三彩陶器、朱塗りの食器、佐波理の食器などが出土。そのほか香炉、火舎、硯、祭祀道具、碁石、机など、そのほか役人が勤務した記録の木簡なども出ており、多くの役人が係わり、外国使節団への応対がなされていたことが分かっています。
外国から遠い道のりを経て博多湾に上陸した外国使節団は、鴻臚館経由で「客館」に入ったとき大宰府の賑わいを感じたことでしょう。
この一帯は、平成26年(2014)10月6日、16,000㎡が国特別史跡大宰府跡(客館跡)として指定されました。
今回、太宰府の観光の入り口として便益施設を含めた第1期整備が完了し、4月18日にオープンしました。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため大々的なお披露目は行わず静かにオープンしました
太宰府へ西鉄電車で来られたお客様は、ここ客館跡から太宰府市を北へ縦断する史跡案内コースの出発点となります。
北の山並みは大野城、政庁跡、そして水城跡と国特別史跡3か所を同時に体感できる全国的に見ても稀なゴールデンコースがここにあります。
また、周辺には榎社、隈麿公の奥津城、王城神社、晴明の井、般若寺跡など古代大宰府ゆかりの史跡が点在し大宰府物語が十分楽しめます。
展望台に上ると、北に四王寺山、東に宝満山、南に天拝山が遠望でき、周りを遮る高い建物がないすがすがしい憩いの広場です。現代の頻繁に行き交う文明の利器、色とりどりの西鉄電車の音もこの広さでは気にならず、古代の「大宰府」と利便な現代の「太宰府」があります。
ここは子どもが走り回る憩いの場、遠景の山々が心穏やかにしてくれ、歴史を体感できる広場です。是非、気軽にご来場ください。

(写真・文 大場)