ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2021年 01月20日
令和2年度 第12回 第1回冬期勉強会 
 大寒の今朝は、暦通りの寒さを迎え、快晴の空で放射冷却がよく効き、太宰府アメダス観測所の最低気温は-1.5℃でした。
コロナ禍での冬期勉強会で、太宰府市総合福祉センターの会議室で消毒した3人掛けの机に一人づつかけてもらい、換気の為、窓を開けて行いました。
 今日は斉城先生と職員(猿渡担当)が講師で行いました。斉城先生は『ヒガンバナとハナショウブについて』です。「全員が同じ認識を持つことにより、植栽活動もより良い成果をえられるようになります。」とまず話の目的があることを言われ、花の特徴・特性の解説が始まりました。ヒガンバナは冬場に光合成で栄養を球根に蓄えるので葉を大事にしなければならず、見かけが悪いと枯葉を切ってしまうのは間違いで、枯れたままにしておかないといけないことを強調されました。葉が出ている球根の絵と現物標本を見せていただき回覧してもらいました。また、球根を深く埋めると途中にまた球根が生成された状態の標本もあり、初めて目にするものでした。また、ハナショウブについても、花後の葉による栄養作成供給作用があるので、この時期の葉を大事にすることも解説されました。冬場に次の年の花芽が準備されているので、むやみに地上部分の枯葉を取り除くのはやめた方が良いとのことでした。掲示していた自作の絵はカラー付きで後ろの席の人は写真と思われていたようで、絵の才能も豊かな先生です。
 続いて、R2年1月の冬期勉強会から12月最後の屋外活動までをPowerPointの映像で振り返りました(職員:猿渡担当)。R2年の特徴として、活動回数がコロナ禍と雨天による中止が多かったため、19回の計画が11回になったことや、春秋共にソバが芽は出るが成長しなかったこと(連作障害と思われる)などを話し、PowerPointの1つの画面に複数の写真を掲載して、その時のことを思い出しやすく工夫しました。

   

        

 
2020年 12月02日
令和2年度 第11回 年末清掃等
 いよいよ今年最後の活動です。例年ですと男性は道具の整備や育苗畑の清掃をし、女性は反省会のトン汁作り。お昼はそれを食しながらみんなで一年を振返るのですが、今年はコロナの影響を考慮し集団での食事はやめることにして、ほぼ通常の活動をしました。
 今日の参加者は女性が5名と男性が8名それに職員3名(男性)の16名でした。集合前からすでに育苗畑の落葉かきをして掘った畑に入れる作業をしてくださっていた方もいましたが、みんなが揃って朝の挨拶をした後さっそく作業にかかりました。女性は前回に引き続き観世音寺横のコスモス畑で種の採取を、男性は2班に分け、斉城先生の指揮で野草園にヒガンバナをもっと咲かせるための球根の植込み班と育苗畑内の整理と小屋の中の片付け・ゴミ出し、道具類の整理、刃物の研ぎをする班、みんなで手分けして作業を行いました。
 作業後の懇親の場は、いつもより贅沢(!?)なおやつを美味しくいただきました。また、会員のYさんからの隼人瓜の漬物の差し入れがあり、お土産に持ち帰りました。また、斉城先生が6月にソバ畑横で採取したサツキの接ぎ穂を自宅で育ててあったのですが、十分に発根したものを持参され見せていただきました。こんなに根が出るのかとビックリです。「さすが先生の手入れ技術は素晴らしい!」との感嘆の声が出ていました。同様な状態のノボタンも見せていただきました。台湾のノボタンはセイタカアワダチソウみたいに空き地に一杯咲いているそうです。
 最後に来年1月から3月は活動は休みますが、勉強会を3回計画していることを連絡して散会しました。

 
  

  

 
2020年 11月19日
令和2年度 第10回 ハギの切戻し、育苗園の樹木伐採、コスモスの種摘み
 今日は3班に分かれて①戒壇院前広場のハギの切戻し(男性チーム)②育苗園の樹木の伐採・剪定(男性チーム)③観世音寺東側のコスモス畑での種の採取(女性チーム)の作業です。朝から小春日和以上?の暖かさで、日差しが強く暑くなりました。女性陣は日差し避けのスタイルでばっちり決めています。
 ①ハギの切戻しは、リヤカーに4回分ありました。昨日までリヤカーがパンクしていたのですが、この日の為に職員が修理しさっそくのフル稼働です。黄葉したハギの葉がきれいなのですが、今後の日程を考えると今日せざるを得ませんでした。
 ②伐採・剪定は繁茂したクスノキ、カシの木等の枝を思いっきり切りました。これでずいぶん陽当たりが良くなるでしょう。
 ③コスモスの種子摘み取りは、まだ花が咲いているのところ、種子はついていても青いところもありましたが、十分黒く熟してパラパラ落ち始めているものも結構あり、それらを選びながらの作業でした。皆さん、いつも単純作業の草取が多いせいか、種子を整理しながら、「種取りも結構面白いね」と、にぎやかな談笑が続きました。採取した種子は、来年、またきれいな花になってくれるでしょう。

  

  

  
 
2020年 11月10日
令和2年度 第9回 菜の花の種まき
 今日は定例活動日ではありませんでしたが、当協会の主催講座「秋の樹木講座」の開催で職員3名がそろったことと、ソバ畑の耕耘作業も終わっていたことから、ちょうどいいタイミングだったので会員に呼びかけ、菜の花の種まきを手伝ってもらうことにしました。講座の関係で職員1名は参加できませんでしたが、8名もの会員にご参加いただき、僅か15分程度で終了しました。
 蒔いた種は今年春咲いた花が結実したものを職員が採取したものです。ナバナと菜種油採取用のナノハナとが混在していますが、ソバ畑全体に蒔きました。少し種が足りずに畑の奥の方には蒔くことが出来なかったのですが、後日芽が出てから移植することにしました。
 今年の春よりも菜の花畑らしくなると思います。ただレンゲの種も事前に蒔きましたが、発芽状況が悪く、残念ながらほとんど花は咲かないと思われます。日本の春の田舎風景によくあるピンクのレンゲの花、黄色の菜の花、緑の麦畑。そんなコントラストを想像していたのですが・・。
 大宰府政庁が機能していた時代は果たしてどんな彩が見れたのか、そんなことも想像しながらの活動となりました。

 秋はコスモスの花を咲かせる予定です。

    

    
 
2020年 11月04日
令和2年度 第8回 観世音寺裏花菖蒲園の除草作業
  晴れわたった秋空で今朝は冷え込みました。寒さのせいか朝の集合はいつもより遅かったように思います。
 今日の作業は観世音寺裏の花菖蒲園の手入れ=除草作業です。打合せの時は「全体を取るのは大変だ」との声もありましたが、作業にかかると皆さんいつも通り、おしゃべりを楽しみながら体を動かし、どんどん除草した草の山が増えていきます。リヤカーでの搬出作業も頻繁でした。18名全員での作業でみるみるうちにきれいになってきて、「全部やろう!あと少しだ、全部済ますぞ!」と作業に拍車がかかり、いつもより時間オーバーになりましたが、完了することが出来ました。
 園の南側コスモス畑側には株が消えてなくなっており、「そこにはベニバナでも植えましょう」とご指導いただいている斉城先生からの提案がありました。来年の夏に移植する必要がありますが、それまで空き地のままではもったいないので、少しでも楽しめるようにしようとのこと。
 作業後の懇親の時間に、今年の反省会はコロナウィルスの関係で会場が確保できないことなどで中止することを伝えました。がっかりする声がありましたが、皆さん仕方ないとあきらめ顔でした。その後、来年度の研修候補地として、佐賀県の干潟よか公園にあるシチメンソウ見学を伝えました。皆さん知らない人もあり、興味を持たれたようです。また、「来春の菜の花の種まきを今度の土曜日7日午後に行うので出てこれる人はよろしく」と協力要請を行いました。今年はあと2回となりました。コロナで長い活動停止期間がありましたが、定期活動以外の日でも、自主活動をしてくださった方たちに、今年も甘えた気がします。反省会が開かれずに残念でなりません。

  

  






























 

 
 
2020年 10月21日
令和2年度 第7回 ソバ畑に腐葉土入れ込み&野草園の手入れ
 朝方の冷え込みは少し寒さを感じ、長袖を手にしてしまいます。今日も晴天で政庁跡の芝は朝露でぐっしょり濡れていました。活動にかかる頃は陽が良く照っていて、「アツィ-!!」と集合前に声が聞こえてました。
 さて、今日の作業は男性陣には、大宰府政庁跡にある2カ所の落葉集積所から腐葉土を運びソバ畑へに広げることでした。ソバが連作障害?で今年の秋は全く育たなかったため、来年は春に葉の花、秋にコスモスを植えることにしました。土壌改良として今回、腐葉土を投入したものです。ナイロン袋(約60cm立方体)4個で4回運びましたが、枯葉が土になっていてとても重く、袋の半分くらいしか入っていませんが、二人がかりで軽トラックから下し、引きずりながら運び、畑にぶちまけ広げました。来月初旬に耕耘機で漉き込んでもらいます。姫野さんには一人離れて政庁跡八ッ橋の花菖蒲園で耕耘機を使っての除草作業をしてもらいました。
 植栽畑(育苗園)道路向かいの野草園は猪が荒らして地面が凸凹になっているところが多く、草刈機がスムーズに動かせるように、女性陣には地面を均してもらいました。その後は植栽畑のレンガ花壇の草取りにも頑張ってもらい、今日の作業を終えました。そんな中、万葉植物に興味があるという女性が訪れ何やら尋ねていました。チャンスとばかり「楽しいですよ。あなたも加わりませんか?!」と周りで入会を働きかけましたが、残念ながらお断りされました。
  最後の懇談の場で、来年度はソバの代わりに春は菜の花、秋はコスモスを植え、連作障害を無くすようにすることを説明しました。ソバを休むのを1年にするかそれ以上にするかは、様子を見ながら決定することになりました。

         





 
2020年 10月07日
令和2年度 第6回 野草園の手入れ及び植栽畑隣接地のアジサイの手入れ
 爽やかな秋空の下で気持ちよく作業が出来ました。
 今日は植栽畑隣接地の石垣上のアジサイの剪定と中に混じったセイタカアワダチソウやヤブガラシなどの雑草を取り除き、猪防止柵の補強も行いました。枝が伸び乱れて、雑草に覆われたような観であったアジサイの植込みが、猪防止柵の向こうにきれいに見れるようになりました。また、金光寺跡へ向かう道路沿いのアジサイも来年の花は無視して、トリマー(エンジンバリカン?)で短く刈り込みました。同様にトリマーで植栽畑内のウバメガシの植込みも綺麗に刈り込みました。
 畑の道路向かいの野草園では女性陣が秋の七草を中心に植込んだ円形花壇の草取を主とした手入れをしました。猪が荒らしほじくり返したようになっている花壇もあり、根を張ったチガヤを除くなど苦労しながらの整備であったようです。
 作業後、研修時の写真を参加者へ配り、いろんな場面を想い出して、話が盛り上がりました。最後は畑の韮を刈り取って持ち帰る人、斉城先生が環境フェスタ用に栽培された苺苗をもらって帰る人もあり、今日も楽しい植栽活動を終えました。

  

   

 
 
 
 
2020年 09月18日
令和2年度 第5回 日帰り研修(ふくち山麓はな公園)
 コロナ禍の元、研修を実施するかどうか検討を重ねた結果、3密を回避するために、バス2台での分散乗車にすることで実施することになりました。2台目については万葉植栽活動がボランティア活動であることから、太宰府市の福祉バス(社会福祉総合センター管理)の利用申請をして許可証を出してもらいました。貸切バスとこの福祉バス2台での移動です。当初参加者は職員を入れて22名の予定だったのですが、体調不良などで、当日の参加者は17名となり、バスの席はゆったりとしていて3密は避けられた感じです。それでも、コロナ感染防止策として、マスク着用はもちろん、車内での飲食は極力さけて大声での会話も遠慮してもらい対策には努めています。職員が作成した直方市や筑豊地方の解説参考資料を見ながらの往路となりました。
 小雨の降る中の出発でしたが、目的地の花公園で植物を観察する間は、幸い雨も止んでいました。今回の植物の解説はいつもの斉城先生ではなく、今回は入会されたばかりの猪上さん(元福岡市植物園解説員)にお願いしたのですが、とても丁寧な説明解説をしていただきました。また、見慣れない樹や花があり、これは何ですかと会員さんから何度も質問が出たのですが、その度に詳しく説明をしていただきました。いろいろと見たかったのですが、食事会場の時間が迫ってきたので、きれいな花を前に集合写真を撮り公園を後にしました。
 食事後、直方駅近くの多賀神社にお参りし、お隣の直方石炭記念館を見学しました。記念館ではコロナ対策で2班に分かれ、館長さんと解説員さんに案内してもらいました。とても詳しい説明でこちらも残念ながら途中で時間切れとなってしまいましたが、戦後日本の経済復興に大きな力となった筑豊炭田の歴史を改めて認識したことでした。
 福祉バスが16時までに帰着しなければならず、少々タイトなスケジュールとなりましたが、帰路トイレ休憩を兼ねて「ほとめき市場」に立ち寄り、無事雨の中を予定時刻の15時50分頃都府楼跡に到着しました。
 皆さまお疲れさまでした!

   

 








 
2020年 09月02日
令和2年度 第4回 野草園の手入れ、ベニバナの花柄から種子の選別作業
  台風9号が東シナ海・九州西海上を北上中で、天気が心配でしたが、にわか雨覚悟で活動することを昨日連絡し、8名の方に参加していただきました。幸い雨には降られませんでしたが、作業にかかると風もそこそこあり、曇り空ながら汗が吹き出しました。
 職員を含み男性8名で野草園の刈り草を片付けました。雨で活動ができずに草ぼうぼうの状態だったので職員が先週草刈りしたものです。松葉ほうきでかき集め、リヤカーと二輪車で運び、野草園の片隅に集積して、たい肥にします。途中休憩をはさんで水分補給をしながら、熱中症一歩手前となる方も??、用心しながらの作業でした。
 一方、女性3人は3月に収穫したベニバナの花柄から、種子を選別してもらいました。うち一人は草取りがしたいと申し出られて、黙々と草取りに精を出してもらいました。種子の選別は、菊のつぼみ状態の1cm程度の花柄を手でもみほぐし種をとるのですが、どうしても花柄の屑が混じり、後で取り除く作業が必要です。屑交じりの種がバケツ7分目2個分とれました。後日斉城先生が屑を取り除くとのことでした。
 野草園にはオミナエシ(女郎花)が満開です。本来ならキキョウ(桔梗)の花やワレモコウなども見れるはずですが、なくなってしまいました。イノシシが荒らしたのか人が持ち去ったのかわかりませんが、ヒトリシズカやオキナグサも見当たらず、花菖蒲園の株もところどころなくなり、寂しい限りです。ノカンゾウが育苗畑やテニスコート下に花を咲かせています。また、今日は、斉城先生にススキに寄生するナンバンギセルを見せてもらいました。
 万葉植栽ボランティア「ゆづるはの会」では会員募集中です!この活動を通し史跡地の景観を少しでも良くしたいと頑張っています。少しでも興味のある方、私達の活動にご賛同いただける方はぜひ一緒に活動してみませんか?みんなで歴史と緑豊かな景観を育てましょう!
 
  

  




 
2020年 08月23日
令和2年度 第3回 秋そばの種まき
 コロナと長雨の影響で今年は活動が極端に少なく、今日でやっと第3回です。
暑さとコロナで参加者が少ないのでは・・・と危惧しましたが、一般の方3名及び職員3名を含め、総勢17名とにぎやかな?種まきとなりました。曇り空で雨もなく、活動にはもってこいの天候でした。
 初めに、初体験の一般の方にそばの種まきをどうするか、お手本をベテランの大田温子さんにやってもらいました。このお手本が良かったのか(!?)、お三方とも上手にばらまいてもらいました。全部で約2反半のソバ畑(6枚)を40分ほどで終えることができました。
 今年の春は連作障害を軽減するため“そば”はいったんお休みし、”菜の花と紅花”の種を冬場に蒔き、菜の花の黄色とそのあとの紅花の花を見てもらいました。その効果を期待しながらの秋そばの種まきでした。来週は台風の影響で雨がふりそうですので、発芽にはちょうど良いと思われます。順調に育てば来月の中下旬頃には白いソバの花を見ることができるでしょう。
 一般参加のお三方も、「花をぜひ見に来ます!今日は楽しかったです!」と感想を述べられ、こちらもうれしくなりました。また、今日はケーブルステーション福岡さんに取材に来ていただきました。取材に対して緊張した方もあり、親しげにカメラマンに声をかけていく取材慣れした方もあり・・でしたが、保存協会万葉植栽ボランティア「ゆづるはの会」はぜひ紹介してもらうようにお願いさせていただきました。
史跡地を、そして景観を・・大事に守る私たちの活動に少しでも関心を持ってもらえたらと思います。