2021年 02月17日
昨日は政庁跡の紅梅は満開に、白梅は全体的に7、8分咲きになろうかというとても暖かな天気でしたが、今日は打って変わって冷たい北風がヒューヒュ-と吹き渡り、時折雪がちらつく中での今年度最後の冬季勉強会になりました。令和2年度 第14回 第3回冬期勉強会
今日の講師は猪上信義先生です。猪上さんは昨年「ゆづるはの会」で研修に行った福岡市植物園で長年ボランティア解説員をされており、研修の際に私たちを案内してくれた一人でした。かっては県の林業試験場に籍を置かれ、樹木が専門で植物の区分にも非常に詳しい方です。そんなご縁で会員の一員となり今日は勉強会の講師として皆さんへ知識のおすそ分けです。『木を植えること森を見ること』というタイトルでお話しいただきました。
スクリーンに投影しながらの解説でした。真っ先に世界地図が登場し、植物が生息可能な場所が地球上にどこにどれだけあるのかを色分けした図を示されました。植物はどこでも育つわけではなく地形・土壌に適した植生でないと育たたないこと、また、植物を植えることが全てにおいて良いことかどうかの疑問(経済的人的社会的に林業は難しい面が多く、手を入れないと荒れ放題になる等)も呈された上で、台風や水害の自然災害への対策も植林する場合はいろいろな検討をした上で行うべきであるというお話をされました。
平地での植栽については、図で示されたように、植える地面と同じかそれよりも高くして植えることが肝要であること、つまり「深植え厳禁」がよくわかりました。その中で天皇陛下が参加される植樹祭(造成した平地)について、時期や場所についても木を育てる点からの見直しを示唆されました。
最後に、福岡県の絶滅危惧植物について20種ほど名前を述べられた中に、四王寺山の西側太宰府市の坂本から観世音寺にかけて生息するハンノキがあるそうで見つける楽しみが出来ました。
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