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幕末太宰府の息吹を肌で感じるコース(2時間30分)

太宰府駅→松屋→光蓮寺→連歌屋・小鳥居小路→太宰府天満宮(延寿王院・五卿遺蹟碑・七卿西竄祈念碑・和魂漢才碑・本殿・宝物館)※宝物館は別途観覧料が必要。
幕末の太宰府天満宮には、京都から西下していた尊皇攘夷派の五人の公家(五卿、三条実美・三条西季知・東久世通禧・壬生基修・四条隆謌)が約三年にわたり逗留していました。この間、各地から維新の志士たちが太宰府を訪れて、新しい時代の展望などを談義したことから、後に太宰府は「明治維新の策源地」とも呼ばれました。
今も太宰府に残る五卿ゆかりの足跡を訪ね、幕末の息吹を感じていただく2時間半のコースです。
  1. 維新の庵 松屋
     太宰府天満宮の参道に「維新の庵・松屋」という土産物屋があります。幕末維新の頃は薩摩藩の定宿で、主人の松屋孫兵衛は勤王の志に篤く、五卿滞在中に全国から太宰府を訪れる志士たちに便宜を図りました。店内には西郷隆盛や大久保利通の手紙が写真で展示されているほか、庭には京都清水寺の僧・月照の歌碑が建てられています。
  2. 光蓮寺
       松屋の主人・栗原孫兵衛は、勤王の志士たちに便宜を図ったかどで、慶応元年(1865)「乙丑の獄」で獄舎につながれました。4年後に赦免されるも身体を壊し、明治13年(1880)に64歳で生涯を閉じました。後に維新に功績があったとして従五位を贈られ、太宰府駅にほど近い光蓮寺には孫兵衛の墓があります。
  3. 太宰府天満宮
        文久3年(1863)、「八月十八日の政変」によって京を追われた七人の公家のうち、三条実美ら五卿が長州を経由して太宰府に入り、二年半にわたり太宰府天満宮「延寿王院」に逗留しました。境内には、「五卿遺蹟碑」をはじめ、「七卿西竄記念碑」「和魂漢才碑」など、関連の石碑が点在しています。