ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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史跡解説ボランティア
「大宰府史跡解説員」

大宰府史跡解説員は公益財団法人古都大宰府保存協会の委嘱を受けたボランティアで、昭和58年4月から昭和60年3月に開催された九州歴史資料館10周年記念「大宰府アカデミー」の受講生から昭和60年3月18日に誕生しました。太宰府市を訪れる方々や在住の方々に対して「大宰府のすばらしさを多くの方々に伝えたい」という熱い思いを持って日々活動しています。財団が主催する「史跡めぐり」講座での解説や、個人やグループ・学校から依頼がある解説、また大宰府展示館・水城館・太宰府館の来館者に対して展示の解説を行っています。現在76名の解説員で活動を行っています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

史跡解説員日記

2020年 07月01日
水城堤散策
コロナ禍で自粛していた史跡解説活動も、非常事態宣言解除をうけて
6月から再開しました。


第1日曜日「門前町散策」、第2日曜日「大宰府政庁跡散策」と回を
重ねるごとに参加者が増え、史跡巡りを待っていてくださっている
ことを感じました。


第3日曜日(6月21日)に行われた「水城堤散策」は雨の心配もなく
青空の下スタートしました。水城館前の広場は市内・近郊からの参加者
24名と解説員8名で賑わい、しかしながら「三密注意!」ということで
4グループに分かれ、順次開始しました。


久しぶりの水城堤・御笠川沿いの散策は気持ちも晴れ晴れとし、参加者は
水を貯えた水城の復元図に驚かれたり、「水は何処から?」「誰が築いた
のか?」「鬼瓦があったという事は?」などなど、約1350年前に築造さ
れた水城に思いを馳せ、熱心な問いかけを多数いただき、和やかに終える
ことができました。


4月に新たに委嘱された新人解説員からは「お客様と史跡巡りをして嬉し
かったです。」と感想をもらいました。私を含め、解説員全員が充実した
一日となりました。


現在わたしたちは、コロナ禍での解説活動のあり方を模索しています。
訪れる方々に安全に史跡巡りを愉しんでいただけるように、今後も工夫
して活動していきたいと思っています。

 
(文 久保田久美子)


 
2020年 04月28日
客館跡史跡広場オープン

客館跡史跡広場がオープンしました。
芝生部分は養生中でまだ入れませんが、広場の部分を子供連れのお母さんたちが散策し、展望台では父親と息子が広場を見渡しながら、VR画像で復元建物と古代風景を覗いています。
客館跡は、外国使節団が滞在した施設です。古代の役所「大宰府」は日本の外交も担っていました。使節団は日本へ到着すると、いったん博多湾沿いにあった鴻臚館に入り「大宰府」を目指し南下します。水城西門を通り、条坊の南側から朱雀大路に入り、人や物が頻繁に行き交う大宰府の街並みを目にしたことでしょう。幅36mの朱雀大路を北に1Kmほど進むと「客館」に到着です。
客館の役割は外交や交易の場、迎賓館としてのおもてなし等いろいろ想像されます。発掘によると30m級の大型建物跡2棟が発見され、御厨跡から奈良三彩陶器、朱塗りの食器、佐波理の食器などが出土。そのほか香炉、火舎、硯、祭祀道具、碁石、机など、そのほか役人が勤務した記録の木簡なども出ており、多くの役人が係わり、外国使節団への応対がなされていたことが分かっています。
外国から遠い道のりを経て博多湾に上陸した外国使節団は、鴻臚館経由で「客館」に入ったとき大宰府の賑わいを感じたことでしょう。
この一帯は、平成26年(2014)10月6日、16,000㎡が国特別史跡大宰府跡(客館跡)として指定されました。
今回、太宰府の観光の入り口として便益施設を含めた第1期整備が完了し、4月18日にオープンしました。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため大々的なお披露目は行わず静かにオープンしました
太宰府へ西鉄電車で来られたお客様は、ここ客館跡から太宰府市を北へ縦断する史跡案内コースの出発点となります。
北の山並みは大野城、政庁跡、そして水城跡と国特別史跡3か所を同時に体感できる全国的に見ても稀なゴールデンコースがここにあります。
また、周辺には榎社、隈麿公の奥津城、王城神社、晴明の井、般若寺跡など古代大宰府ゆかりの史跡が点在し大宰府物語が十分楽しめます。
展望台に上ると、北に四王寺山、東に宝満山、南に天拝山が遠望でき、周りを遮る高い建物がないすがすがしい憩いの広場です。現代の頻繁に行き交う文明の利器、色とりどりの西鉄電車の音もこの広さでは気にならず、古代の「大宰府」と利便な現代の「太宰府」があります。
ここは子どもが走り回る憩いの場、遠景の山々が心穏やかにしてくれ、歴史を体感できる広場です。是非、気軽にご来場ください。

(写真・文 大場)
 
2018年 01月21日
水城提定例散策 実施しました!
 寒さが和らぎ、天気が良い日曜日となりました。
今日は、毎月第3日曜日に開催している「水城提散策」を実施しました。
福岡市他から5名の参加があり、大宰府史跡解説員の案内で特別史跡水城跡を散策しました。

 
 


次回は2月18日(日)に行います。ぜひご参加ください!
「水城提散策」の情報はこちらから
 
2016年 11月10日
保存協会主催 史跡めぐり"水城大堤 ぐる~と一周歴史散策"
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保存協会主催史跡めぐり“水城大堤 ぐる~と一周歴史散策”
が行われました。

11月5日(土)小春日和の好天のもと、12名の参加者があり
史跡解説員 井土さん、井上さん、溝口さんの解説により約3時
間30分をかけての水城一周歴史散策に、参加者の皆さんから
たいへん好評を頂きました。

今回の催しにあたっては、くすのき会としてのコース策定を行い
初めての試みでしたが、今後の水城解説のフィールドを広げて
いく手応えを感じました。
【文・写真:菜畑】

 
2016年 08月05日
四王寺山を歩こう会
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太宰府小学校教職員研修の一環として「四王寺山を歩こう会」が
7月28日(木)に実施され案内、解説を行いました。

当日は猛暑の中、校長先生、教頭先生はじめ22名の先生方が
ご参加され、市民遺産の道「かつてあった四王寺山の大宰府町
道」を歩きながら四王寺山の魅力「歴史と景観」の実体験をして
頂きました。

この研修を踏まえ、次は太宰府小学校の子どもたちと「市民遺
産の道」を歩き、歴史を伝えることが実現できればと期待して
います。 解説同行者:大場、藤田、菜畑
【文・写真:菜畑】
2016年 07月21日
大宰府の歴史に触れる“総合学習”に協力
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例年のように太宰府市内小学校の総合学習実施にあたり、
私たち史跡解説員延べ57名が協力させて頂きました。
年々各学校における取組みへの工夫、子どもたちの熱意、
保護者の方々の関心度の高さが感じられてきており、大変
やり甲斐のある活動となってきております。

水城小6年 4クラス 124名 解説員24名(6/8,6,17,7/5)
太宰府小6年 3クラス 91名 解説員9名(6/16)
太宰府西小6年3クラス113名 解説員24名(7/12,13,14)

尚、太宰府小学校では学習成果をパンフレットとして作成、
天満宮参道等の観光客などに配布されました。
【写真・文責:菜畑】
2016年 07月16日
大野城研修を実施しました
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7月14日(木)くすのき会ミニ自主研修を
四王寺山勉強会との合同にて実施致しました。

当日は、福岡県文化財保護課の入佐技師、宇美町
歴史民俗資料館の平ノ内館長様にもご参加、解説
を頂きました。

①新発見された大野城の第8番目の石垣の見学

②大野城における役所的な地域か?前田地区の情報
等をテーマーとして充実した研修ができました。
【写真・文責:菜畑】

 
2016年 03月19日
くすのき会日帰り研修
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3月17日(木)に、くすのき会日帰り研修が
実施されました。

最高の好天にも恵まれ、そして27名の参加者が
ありました。熊本県立装飾古墳館~ 歴史公園鞠
智城跡を巡り、装飾古墳館の学芸員さん、鞠智城
跡温故創生館の矢野課長及び2名の歴史ボラン
ティアさんの解説により有意義な研修ができまし
た。
【写真・文責:菜畑】
2016年 03月19日
水城跡史跡解説  トピックス
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3月19日(土)吉松区の歴史ウオーキングが実施され
水城跡広場を訪れられました。

小雨の降る中でしたが、川口区長さんはじめ40名を超
える方々が熱心に「特別史跡水城跡」の解説に耳を傾け
られておられました。

当日は5名の史跡解説員さんが解説にあたって頂いてお
りましたが、地元の人たちに「水城跡解説案内所」のこ
とをもっともっと知って頂き、活用して頂ける機会が多
くなることを期待したいと思います。
【写真・文責:菜畑】
2016年 02月06日
解説員研修(宗像)
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2月4日(木)に「神宿る島・宗像、沖ノ島と関連遺産群」が
ユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ追加掲載が
決まった宗像市を訪れました。

午前中は「海の道むなかた館」で西谷正館長にご講話いた
だき、館内を地域学芸員さんのご案内で見学しました。

「国民宿舎ひびき」で昼食をとった後、午後から宗像歴史
観光ボランティアの内田さんと池田さんのご案内で「宗像大
社」、「神宝館」、「鎮国寺」を見学しました。何度か訪れ
たことがある場所でしたが、ボランティアの方のご説明を聞
いて、より一層理解を深めることができました。

また、帰路では、杢尾さんの解説を聞きながら、バスの車窓
から福津市の「新原・奴山古墳群」も見学しました。

今回の研修は天気にも恵まれ、宗像の方々のご協力で、充
実したものとなりました。ありがとうございました。
 

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